3千万円で1位が買える K-POPランキング不正操作の実態

装飾用画像K-POPニュース

2020年1月4日放送のSBS”そこが知りたい 捏造された世界”(原題 그것이 알고 싶다)の翻訳。

番組の内容は「音楽配信チャートの不正工作」

無名歌手が人気アイドルを抑え疑惑の1位

2018年4月 TWICE、EXO-CBX、WINNERの新曲発売が重なり、大手事務所属の人気アイドルグループによる熾烈なチャート争いが繰り広げられると誰もが思っていた。

しかしチャートを制したのは誰もが予想しなかった歌手だった。

2015年デビューの後、2017年にようやく初EPアルバムを発売したNILOの“지나오다” 。

音楽界に彗星のように現れたNILOは新音源強者として君臨するも彼に降り注いだのは祝福ではなく疑心だった。

NILOには固い支持基盤を持つ人気アイドルグループを抑え、音源チャート1位を奪えるだけの知名度がないためだった。

TWICEファン
「音源チャートを壊したくなるくらい頭に来ました。」

「いい気分ではなかったです。見たことも聞いたこともないのに突然1位になったから」

TWICEファン
「チャートが急激に上昇したので、おかしいと感じました。みんな「不正工作だ」と言ってました。」

当時無名だったNILOが音源チャートで1位を獲得した事に注目したのは音楽ファンだけではなかった。

イ・キュタク韓国ジョージメイスン大学教授
「チャートが上昇する理由が見えないのです。テレビ番組に出演したり、コンサートを通じてファンが増えたというわけでもないのに」

キム・ジヌ中央大学教授
「競争が激しいため30位以内に入るだけでも難しいのに、一時的にでも下降したり停滞することなしに1位まで上昇するのは珍しいです」

無名歌手だったNILOの“지나오다”が音源チャートにランクインしたのが2018年3月23日午前0時、それからわずか1時間で50ランクアップ。

その11日後、TWICE”What is Love?”、人気番組”高等ラッパー”で優勝したHAON(※ダヒョンに抱きついた高校生)を抑え1位。

50代のランキングでキム・ヨンジャを抑え1位。

利用者が減る深夜時間帯にランキングが急上昇。一部の専門家はNILOの成功に疑惑の目を向けた。

「自然にヒットしたのではなく人工的な感じがします」

疑惑が深まるとNILO側は「SNSを利用したバイラルマーケディングをしただけで、不正な工作はしていない。根拠のない誹謗中傷には法的措置をとる」と発表した。

バイラルマーケティングとは口コミを利用したマーケティングをいう。

NILO側は「我々は若い世代が利用するSNSにNILOが歌う動画を投稿しただけ、その動画を見ていいと感じた人々がNILOの動画を共有、拡散したことで自然に知名度を上げた」と主張した。

しかし疑惑は収まらなかった。

無名歌手がヒット曲を出すとき、一般的にカラオケチャートにランクインしてから音源チャートに伝播する。しかしNILOの“지나오다”は音源チャート1位を獲得した一か月後にようやくカラオケランキング上位に上がってきた。

さらに1が月後に開催予定のコンサートはチケットが売れず中止になった。

疑惑がさらに拡大するとNILO側は文化体育観光部(※韓国の省庁)に真相究明のための調査を要請する陳情書を提出、これを受けて文化体育部は調査を開始した。

9か月後、文化体育部は「不正行為があったと断定できない」というあいまいな調査を発表した。

文化体育観光部担当者
「疑わしい点があっても、我々は捜査機関ではないので調査できません」

疑念が晴れないまま騒動が人々の記憶から徐々に薄れていくなか、BLOCK Bのパク・キョンのSNSが騒動に再び火をつけた。

「Vibeのように、ソン・ハイェのように、イム・ジェヒョンのように、チョン・サングンのように、チャン・ドクチョルのように、ファン・イヌクのように不正行為したい^^」

パク・キョンに名指しされた歌手の所属事務所はそれぞれ疑惑を否定したが、その内容には一つの共通点があった。

「我々はバイラルマーケティングという従来のマーケティング法をやっています」

「バイラルマーケティングをやっています」

「バイラルマーケティングをやっているのは事実です」

「宣伝代行業者に任せています。広告費を支払って広告を出しています。」

彼らは「宣伝代行業者を通じてオンライン広告をやっているだけ、不正工作とは無関係」と主張した。

アーティストに不正工作を斡旋する宣伝代行業者

2006年デビューしたディスコファンクソウルバンドSultan Of The Disco。

昨年5月新アルバムを発表した彼らにある宣伝代行業者が「バイラルマーケティングをやらないか?」と声をかけてきた。

「代行業者は我々のような無名バンドでも”バイラルマーケティングをやれば30位に入れる”と言うんです」

「契約期間は1年。収益は業者70%、我々30%で分ける」

2017年デビュー、イベントなどを中心に活動するシンガーソングライターMALVO。

昨秋、大学の学園祭に出演した彼に見慣れない人物が近づいてきた。

「その人物は「今の活動に満足してるの? チャートを上昇させる方法、みんなが君の歌を歌うようにする方法、他にも教えてあげたいことが色々ある」と声をかけてきました。気になったので詳しい話を聞くことにしました。」

「我々と組めば絶対にバレない。自然にヒットしたように偽装できる」

「30代の支持を得てもチャートは上がらない。10代、20代が共感する具体的なエピソードが入った歌詞、歌唱力を誇示するような切ないバラード、これなら売れる」

なかなか信じない彼に代行業者は告げた。

「”今、ある歌手の仕事を引き受けている。近いうちにヒットするだろう”と数名の歌手の名を挙げました。しばらくしたら業者が名前をあげた歌手の曲が本当に大ヒットしました」

これだけでも信じられない話だが、業者の仕事はランキングを上げるだけではなかった。

「ターゲットの歌手が新曲を出す日に、妨害のために同じようなスタイルの曲を数曲を発売する。その曲をプッシュしてターゲットの歌手の曲の順位を下げる。それが一番衝撃的でした。」

「私が全額負担、業者と5対5、業者9対1という3つのオプションを提示してきました。業者9の場合でもイベント出演料は手を付けず、業者が著作権収入の9割を持っていくというシステムです。全額負担だと3億5千万ウォン、これで1位になれるそうです」

果たしてそれだけの大金を払う価値はあるのだろうか?

芸能事務所関係者
「5位圏内を一か月キープすると約2~3億ウォン稼げます」

オーディション番組出身歌手
「著作権料を受け取って知ったのですが、かなりの収入になります。不正をする理由が分かる気がします」

業者が順位を上げる方法

「業者はフォロワー数十万、数百万を持つSNSを所有もしくは提携しています。そこに投稿すれば速い速度で拡散して、音源検索量も増え順位が上がる。これが彼らのやり方です」

業者は多数のフォロワーを持つSNSに順位を上げたい歌手の動画を同時多発的に投稿。

仲の良い友人に紹介するかのように「#私の話みたい、#超共感、#映像美炸裂、#名曲」などのハッシュタグをつけると、早い速度で拡散していくという。

その中の一部でも音源サイトで音楽を聴けばチャートが急上昇する。

カバー映像を偽造

SNSにランキングを上げたい歌手の動画を投稿するだけでなく、そのカバー動画も偽造して投稿する。

「17日の1時に新曲を発売するとします。私は業者の指示したコンセプトに合わせたカバー動画を作って17日の5時に投稿します。「とてもいい曲だったので歌ってみた」という風に」

「一番話題になったカバー映像はカフェで撮影した感じに仕上がっていますが、本当の撮影場所は業者のオフィスです。」

彼女の話によると、SNSで話題になったカバー映像の多くは業者が作った動画だという。

広告であることを明示しなければ違法

弁護士ペク・デヨン
「”いい曲だからみんなに聞いてもらいたい”と投稿するのであれば全く問題はありません。しかし依頼を受けて経済的対価を得たことを知らせずに投稿すれば表示広告法の欺瞞的表示広告行為で処罰されます」

「芸能事務所がです」

バイラルマーケティングだけで1位になれるのか疑問

前出のSultan Of The Discoでコーラス&ダンスを担当するJJハッサンさんは、一般会社に勤務しオンラインマーケティングチーム長を務めるマーケティングの専門家でもある。彼は口コミだけでチャートが上がるという代行業者の言葉が信じられなかった。彼によるとフォロワーの多いSNSに動画を投稿してもそれを観る人は多くない上に、深夜1時に動画を見てすぐに音源サイトに行って音楽を聴く人がどれほどいるのか疑問だという。

SNSに投稿した動画が拡散して人気を集める事は十分に可能だが、アイドルのファンダムを打ち破るほどの人数が同時間帯に特定の音源サイトを訪れその曲を聴くことがありえるのか。

バイラルマーケティングだけで1位になれるということに疑問を抱いているのは彼だけではない。

芸能事務所代表ユン・ドンファン
「FaceBookで広報しただけで1位は取れません。順位を気にしなくていい音楽のマーケティングをしたことがありますが、1~2ランク上がる程度でした。」

一般的な方法によるバイラルマーケティングだけで音源チャート上位に入るのは不可能に近いという事である。

宣伝代行業者の反論

ならばほかに方法があるのではないか? 宣伝代行業者を訪れ直接話を聞いてみた。

「我々はSNSの影響力は過小評価されている部分があります。マーケティングをうまくやれば露出を極大化できると考えています。」

「大半の歌手はコンテンツが面白くない。我々からすると企画が弱いです」

「エンタメ業界はアイデアが勝負の分かれ目です。」

彼らが音源チャート上位にランクインさせるため必要だと考えいているのは

才能ある歌手
優れた作品
斬新な企画

不正はない

業者は不正疑惑についてどう考えているのだろうか?

「不正に関するは噂は昔から多いです。大手芸能事務所が汝矣島に工場を作って中国人やフィリピン人を雇ったとか・・・。でも証拠がない」

「そういう話は聞いたことがありますが、実際に見たことがない。」

チャート不正工作の実態

宣伝代行業者は不正工作を否定する中、不正工作の実態を知る者が現れた。

「私はブログ工場を運営していました。ブログを大量に作って依頼のあった会社の宣伝をする仕事です。しかしFaceBookの人気が高まったためFacebookに切り替えました。

「それからまもなく、「音楽の宣伝をして欲しい」という依頼がありFacebookに投稿したらどんどん順位が上がって行きました。「この程度で順位が上がるのか?」と不思議に思い、知人の歌手の曲をSNSに大量に投稿してランクアップを試みましたが全くランキングが上がりません。広告費を2千万ウォンほど使っても100位以内に入りませんでした。」

「これは我々が知らない方法があると思って徹底的に調べていると、ある人物にたどりつきました」

この業者がたどりついたのは音楽制作、コンサート、コンテンツ制作、配給までエンターテインメント事業全般の宣伝に携わる大手広告代理店関係者、しかし彼らの業務はそれだけではなかった。

「我々に音楽宣伝の依頼が来るとまずその関係者に問い合わせます。そうすると”ポータルサイトに資料をあげろ、ファンクラブの会員数を2千人に増やせ、映像コンテンツが少ないからカバー動画を作ってYouTubeにばらまけ”などの指示が来ます。それからFaceBookで宣伝して2~3日後に音源サイトの作業に入ります」

音源サイトの作業つまり不正工作。

「一台のパソコンにUSIMを挿入してプログラムを作動します。そのは音源サイトのIDを数万個所有しているそうです。」

つまり多数の偽IDを使って曲を自動再生するマクロプログラムを使用してヒット曲を作る。

数年前、多数の偽IDとマクロプログラムを利用したチャート不正工作が問題になったことがある。取り締まりを強化すると、すぐに手法を変えた新手の不正工作が始まった、手口はさらに巧妙化した。

「音源サイトのシステムが変わったから作業が一週間遅れるという連絡です」

このようにインターネットでのやりとりしかないため、この組織についての全容は分からないという。

「このような組織は1~2しかないが、仲介するブローカーが多数いる」

「宣伝代行業者はこれで飯を食っているから絶対に口を割らないだろうし、尻尾をつかむのも大変だと思います」

以降、ブログの中の人が面倒くさくなったので大幅省略 機械的、技術的にランキングを不正操作できることの証明、音源サイトのIDを大量生産できることの証明、売買にりIDを大量購入できることの証明、さらに検索ワードの不正操作などの話があっておしまい。

おまけ

제보자 신원 보호를 위해 메시지 내용을 각색하였음

情報提供者保護のためメッセージの内容を脚色した。

4월5-8일 00000

4월12-15일 00000

0000컴백 + 3일 제외하고 가능할 것 같습니다

0000新曲発売 + 3日 以外は可能です

먼저 부킹 좀 해주세요

先にブッキングしてください

요즘 문의가 많나요

最近は問い合わせが多いです。

アイドルは被害者ではない

これだけを見ると「バラード歌手が業者を使って不正な方法でランクを上げた。アイドルは被害者」のように感じるかもしれないが、それは間違い。

アイドルは業者の代わりにファンが不正な方法でランクを上げている。これはTWICEも同じ、特にひどいのはEXOだけどねW

大事なことだから2回書くけど特にひどいのはEXO

EXOファンの悪質な行動で改正された音楽チャートのルール

TWICE Gallery

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