「日本のK-POPファンは少数のマニア層」韓国国際文化振興院が認定

韓国国際文化振興院発行の”2017韓流白書”の音楽分野”音楽韓流”の翻訳

2017韓流白書

アイドル世代交代 第2世代から第3世代へ

2017年の音楽韓流は昨年から始まった新しい流れが本格的に拡張する様相を見せた年と定義できる。まず2016年はいくつかの第2世代K-POPグループグループが活動を中断又は解散を宣言、代わりに新たな第3世代が急浮上した時期だった。

2017年に入り第2世代アイドル時代の始まりを告げたグループWonder Gilrsと韓国内外で最も高い認知度があった代表ガールズグループ少女時代が10年間の活動を終えそれぞれ解散と休止期に入り一時代の終焉を告げた。

第2世代アイドルの代表グループがステージを降りる間にも、第3世代代表グループに挙げられる男女アイドルグループ防弾少年団とTWICEは韓国内で確固たる1位の地位を築き海外でも絶大な人気を謳歌し音楽韓流の新たな波を起こした

グローバルスターになった防弾少年団

2017年の一年間、韓国内の文化産業分野で最大の話題となった人物を挙げるなら、当然7人組男性K-POPアイドルグループ防弾少年団の名前が挙がる。

海外で”BTS”という名前で幅広く知られている彼らは、2012年PSYが”江南スタイル”でアメリカビルボードの総合シングルチャート”HOT100″2位という記録を残してから5年経った2017年、HOT100とビルボードの総合アルバムチャート”ビルボード200″でも高い順位を記録しファンとメディアだけでなく論壇、学会からも注目されている。

防弾少年団は多数のヒット曲を生み出した有名作曲家パン・シヒョクが運営する芸能事務所”BIG HITエンターテインメント“から2013年デビューした。彼らはEDMに偏重する一般的なアイドルグループとは異なり、ヒップホップを自ら作って歌う”実力派ミュージシャン”のイメージを前面に押し出して登場した。

グループのリーダー兼メインラッパーの”RM”はアメリカの有名ヒップホップ専門誌”XXL”の”あなたが知らなければならない10名の韓国人ラッパー”に選ばれ、すでにその実力を認められていた。また”RM”と共に”SUGA”と”J-HOPE”も防弾少年団が歌うほとんどの曲に作詞作曲家として名を連ね、彼ら以外のメンバーも積極的に楽曲制作に参与し実力派というコンセプトに止まらない本物の傑出した音楽能力を備えている。

そして躍動的で華麗なダンスとステージパフォーマンスを見せるグループとしても名声が高い。

アメリカ市場進出の成功

防弾少年団が韓国内外のメディアと一般的な需要者から本格的に注目されはじめたのは2017年5月”ビルボード ミュージック アワード”で”トップ ソーシャル アーティスト”部門を受賞してから。

一例として”ビルボード ミュージック アワード”受賞後、彼らは世界的に最も影響力のある週刊誌”タイム”の”インターネット上で最も影響力がある人物25人”に選ばれるほど大きな注目を受けた。

しかしK-POPの海外人気に注目していた人であれば、既に海外市場で光を放っていた彼らの存在感を熟知していただろう。2015年11月に発売した”4枚目のミニアルバム”화양연화 pt.2″をビルボード200の171位へランクインさせアメリカ市場で名前を知られ始めた防弾少年団は、2016年5月2枚目のスペシャルアルバム”화양연화 “Young Forever”を107位に、2016年10月2枚目のフルアルバム”Wings”を26位にランクインさせアメリカ市場での成功軌道への礎を築いた。

以降、彼らは”Wings”に新曲を追加し2017年2月発売したリパッケージアルバム”You Never Walk Alone”を”ビルボード200″61位に、同年9月に発売した5枚目のミニアルバム”Love Yourself 承 Her”を7位にランクインさせ5枚連続ビルボード200ランクインに成功した。

特に”Love Yourself 承 Her”が記録した7位はK-POP歌手としてだけでなく、アジア出身歌手として”ビルボード200″の最高順位だった。このアルバムは予約だけで100万枚を超え発売前から大きな話題となっていたが、発売2週間で140万枚近くを売上げ第1世代アイドルグループGod以来16年ぶりに韓国歌手が”単一アルバム”100万枚以上を売り上げる記録を残した。

そして防弾少年団は2017年11月”ビルボード ミュージック アワード”及びアメリカの4大音楽賞の一つ”アメリカン ミュージック アワード (AMA)”でK-POPグループとしては初めて祝賀公演ライブステージを行った。

AMA出演のためアメリカを訪問した期間に防弾少年団はアメリカの地上波チャンネルCBS、ABC、NBCの主要トークショーに招待され出演、この出演を通じてアメリカ国内のK-POPファンだけでなく幅広く人々に知られるようになった。

“江南スタイル”のPSY以降、ケーブルではなくアメリカの地上波放送に持続的に韓国歌手が出演したのは防弾少年団が初めて。さらに単発的なシングルヒットではない持続的なビルボードアルバムチャート進入を続ける韓国歌手は防弾少年団が初である。

まず韓国で人気を得てから海外市場進出を狙う一般的なK-POP歌手とは正反対の防弾少年団の歩みも大きな注目を浴びた。韓国より海外市場で大きな人気を集め、その事実が韓国に逆輸入され韓国での人気が高まった。

防弾少年団は三大芸能事務所と呼ばれるSM、YG、JYPではない中小芸能事務所所属歌手であるため積極的な広報支援、メディア露出に期待出来ない点、華麗なルックスやファッションなど外的なイメージより音楽的な部分に集中したという点にも関連がある。

しかし海外での防弾少年団は早くから海外で注目を集めた。韓国市場及びビルボードチャートで意味ある成果を上げる前の2015年ごろから防弾少年団は海外ファンから愛されていた。

一例としてグローバル需要者を対象に調査した”最も人気のあるK-POPスター”のリストで防弾少年団は10位内を維持し続け、同じリストに名前のあるスターと比較すると防弾少年団は相対的にアメリカ、ヨーロッパで高い人気を得ていた。

“ビルボード ミュージック アワード”受賞、”AMA”祝賀公演によって防弾少年団の韓国での人気はさらに上昇した。

防弾少年団はデビュー直後からYouTube、ソーシャルメディア、Vアプリなどを通じて活発に自身にコンテンツをファンに提供して来た。その結果、全世界の大勢のファンとじかにコミュニケーションを取り親密感を高めることが出来た。このようにして得た海外での大衆的な名声を通じて韓国でもさらに広く知られるようになった。

これは国境に関係なく海外ファンと相互に影響を受けあうというK-POPが向かうべき未来の姿を示す例と言える。

日本での音楽韓流復活の砲門を開いたTWICE

2015年デビューした9人組女性K-POPグループTWICEは翌年韓国の音楽賞の主要部門を席巻し最も人気のある女性グループの地位を手に入れた。

2017年もTWICEは”KNOCK KNOCK”、”Signal”、”Heart Shaker”を立て続けにヒットさせ最高女性グループの地位を堅固にした

音楽韓流においてTWICEは2017年に非常に意味ある成果を上げた。それは日本市場での韓流人気を再点火させたことである。

日本の音楽市場はアメリカに次いで世界2位、K-POP関連産業にとって最も重要な輸出対象国の一つである。2000年代初中盤からBOA、東方神起らが日本市場で持続的に大きな人気を集め、2000年代後半はKARA、少女時代が後に続き日本での音楽韓流は頂点を迎えた。

しかし2012年李明博大統領(当時)の竹島上陸及び日本の右派政権成立以降、日本での韓流はやや気勢を削がれ、これが音楽コンテンツ輸出増加率の鈍化につながった。

しかしTWICEが日本で大きな人気を集め韓国音楽に対する日本の需要者の関心と好感が再び高まっている。2017年初頭から日本市場で人気を集め始めたTWICEは少数のマニア層を中心に消費されてきたK-POP音楽を主流市場に引き上げるという赫々たる役割を果たしている。

特にTWICEは10代から20代前半の若い需要者の間で人気を集め、大衆音楽コンテンツの主要需要者が彼ら若い世代であることを考慮すると非常にポジティブな現象と言える。

2017年序盤に始まった”TTポーズ”の流行は10代から始まり20代女性、さらに男性にまで広がり大きな話題になった。特に日本の若い女性芸能人が”TTポーズ”をとる写真をSNSに投稿したことが日本でTWICEの名前を広める原動力になった。

このように事前に認知度を高めたおかげで2017年6月に日本市場で正式発売された”#TWICE”はオリコンデイリーチャート1位、月間2位を記録、大きな成功を収めた。これらの成果によってTWICEは日本で一年間最高の人気を得た歌手だけが出場できる番組NHK紅白歌合戦に韓国歌手としては6年ぶりに出演することになった。

TWICE紅白出演を単に人気番組に参加しただけと見てはいけない。K-POPの最も重要な市場といえる日本で停滞していたK-POP韓流を生き返らせると同時に、文化コンテンツの重要な需要者である若い女性をつかんだという点で、日本のK-POP人気の復活が一時的ではない普遍的で長期的な流れになる可能性を見せた。

(翻訳終わり)

少数のマニア層の皆さんへ

2017韓流白書の音楽部門の冒頭からTWICEに関する記述を翻訳した。なかなか面白いことが書いてあるので気が向いたら続きを翻訳するつもりですが、たぶん気が向かないと思う。

少数のマニア層の皆さんは期待しないで待っててねw

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